2017年03月14日

全ては道交法70条に

運転中にポケモンGOを遊んでいて横断歩道上の小学生を轢き殺した運転手に判決が下ったが、余りにも軽い3年半の禁固という実刑だった。
被害者のご両親は憤懣やるかたない思いであろう。
この理不尽な結果を良く考えてみると、その原点は道交法70条「運転者の義務」にあることに行き着く。
その前にもう一度道交法を見てみよう。
道交法は、大きく言って、交通のルールを定めた部分と、免許に関する規定、そして罰則、その他雑則に分かれている。
この、前半の交通ルールに関する部分は、ハッキリ言ってマニュアルだと言って良い。お互い同士事故無く安全に通行できるためにはこのようにやれば良い、と言ったノーハウがずらっと並んでいるのである。
一般に、道交法は取締りのためにあるかのように思われているが、元々は単なるマニュアルなのである。
だから、クルマも自転車も歩行者もこのマニュアルに沿って真面目に行動すればいいのだ。
ところが、当然マニュアルを守らない不心得者が出てくる。だから、罰則が後で付け加えられた訳である。
しかしながら重要なことは、マニュアルには、クルマという危険な道具の運転に関して最も大切な運転時の心構えというものが欠けているのである。
そこで、あとで、65条以降にその心構えなどを付け加えたのだと思われる。
ここには、無免許運転の禁止、飲酒運転の禁止など本来マニュアルにはそぐわない規則が並べられている。
そしてその中に最も重要な70条(安全運転の義務)がある。

第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
   (罰則 第百十九条第一項第九号、同条第二項)
交通犯罪の全ての原因はこの条項を守らないことから発しているのである。どんな事故も全てこの条項に抵触しているといって間違いない。
ところがである。
この条項の罰則は、なんと驚くなかれ

三月以下の懲役又は五万円以下の罰金

でしかない。
ここに一番の問題が潜んでいる。

この続きは後ほど。




posted by トロント at 12:24| Comment(1) | TrackBack(0) | ここが変だよ道交法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

憲法を改正しようという議員は多いが

現憲法が占領下にGHQの指導で作られたから、日本の憲法ではない。
いや、そうは言っても国会で正式に承認されたのだから日本の憲法だ。
ここから始まる憲法改正大議論。
70年も経ったのだから見直したいと言うのは分からぬでもない。
しかし、それは大変な話だ。
一方、制定後56年、多くの矛盾を抱えながら騙し騙し運用し、屋上屋を重ねるように細々改正してきた法律がある。それが道交法だ。
この道交法、不思議なことにクルマを運転したい国民にしか教えない。金を払わないと教えてくれないのである。先ずは、根本的なところからおかしい。全国民に無料で教える義務がある筈だが、どこにもそのことは規定されていない。
さらに、ずっと言い続けているんだが、この法律、駐車の規程のように論理的に変な規則が定められている。
さらに黄信号のように実際に守れないことが多すぎて守られていない。
だから、厳格に守ると運転出来ないか、事故に遭うので、他の皆がやっている違反を真似してやるしかない。
でも、そうして真似しておけばまず取り締まられない。これもおかしな話だ。
また、駐車違反のように規則に矛盾があるから、解釈次第で取り締まる側と、取り締まられる側で悶着が起きる。結果、恣意的な取締りだと不満が起きる。
細かいところの手直しがあちらこちらあって、条項が複数箇所に散らばっているところがあるので、把握しにくい。
罰金などが余りにも細かく決められすぎていて、警官ですら分からなくなる。
この法に違反しても警官しか指導、取締りする権利がなく、国民が法に則って指導するということは認められていない。
また、免許を持たない国民にはその規則そのものが知らされていないという手抜きもある。
道路を造り、管理する側の自治体が交通規制を決めることはこの法律によって許されていない。公安委員会だけがその権利を持つとしているので、自治体の都市計画との不整合が始終起きている。
そろそろ全面見直ししてはどうかと思うのだが、議員さん達に問題意識のある人たちがいない。
議員立法という手もあるはずだが、事務方が用意してくるまで何もしようとしない。
事務方は先人の決めたことは変えたくないからそう簡単に見直そうとはしないし、利権もあるから触りたくない。
もともとクルマがべらぼうに少ないときに定めた法律であり、こんなに交通事故死者が出ることを想定していない。ましてや、道路の構造規程とは別に作られた法律なのである。
誰か、この大きな問題に気付く議員はいないのだろうか。
憲法より先に手がけて欲しいものだ。


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2015年07月13日

黄色は止まれか

道交法の中で、危ないと思っていることがあるのが、施行令の「信号の種類と意味」である。この施行令で、「黄色」の灯火は、「一 歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また、道路を横断している歩行者は、すみやかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと。
二 車両及び路面電車(以下この表において「車両等」という。)は、停止位置をこえて進行してはならないこと。ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。」とされている。
ブログ子は一の歩行者の方は納得出来るが、二のクルマに対しての規則は現実的でないし危険だと思っている。ここで規定されているのは、「黄色」の時は止まれということである。これは本当に危険である、鉄道信号と違って交通信号は突然灯火が「青から黄に」切り替わる。法規を素直に守るとそこで止まらなければならないのである。突然色が変わって止まらなければならないとすると、字面通りなら急ブレーキを踏まねばならない。それはドライバーのやりたくない行為である。後続車があれば追突される危険性がある。さらに、ここで分かりにくいのはただし書きの部分、「当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。」これは何を意味しているのか。ブレーキを踏んで安全に止まれないということは普通あり得ない。敢えて言えば、ブレーキを踏んだが止まりきれずに交差点内に冒進して止まってしまうことぐらいか。この規定があるために、普通のドライバーは「黄」の時は止まらずに通り抜ける。それはそうである。60qで走っていて、いきなり「黄」に変わったって止まれるはずもない。幾らでも言い訳できるのだ。悪い若者達は「黄」はアクセルを踏めと揶揄しているほどである。一方、昔はこの規定を悪用して「黄」で急ブレーキを掛け、わざと追突させて恐喝する犯罪が横行したほどである。ということで、現実は「黄」で止まるクルマは渋滞時を除き殆どない。誰も守らない、守りにくい規則なのである。
そこで、ブログ子は、「黄」の意味を「赤の予告」と変更してはどうかと思う。但し「赤」は絶対停止とする。予告なら「黄」で無理に止まる必要はないから通り抜けてもいい。さらに一定時間後に「赤」になるということが分かるので、スピードが出ていなくて通り抜けられないと判断すれば、緩くブレーキを掛けて止まる。現実にはこのように解釈して運転しているドライバーが殆どだと思う。これで事故が増えたとは聞かない。一度決めたから絶対に変えないという役人根性は捨てて、守りやすい規則とすべきだと思うのだが聞く耳はなさそうだ。



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2014年07月28日

ここが変だよ道交法その17

どう見ても納得いかない規定。
『第四十七条  車両は、人の乗降又は貨物の積卸しのため停車するときは、できる限り道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。』
先ず、60キロ制限の道で左端1車線塞いで貨物の積み卸しをしているとしよう。これは駐車禁止の場所でも堂々と5分間は停車できるとして認められている行為である。
この行為が、この車線を走ってくるクルマにどのぐらい迷惑を掛けるか計算してみよう。
60キロ60m間隔でクルマが走っているとすると、3.4秒に1台の通行量である。とすると5分間に88台もこの車線を走ってくることになる。これが交通妨害でなくて何であろうか。そして、この88台は車線変更を余儀なくされるのである。まして60キロ60m間隔で走っていて、突然積み卸しをしているクルマが見えた時、上手に車線変更できれば良いが、ちょっと逡巡してブレーキを踏んでしまうと、車線変更が極めて難しくなることは、経験された方も多いと思う。事故の危険性もある。
本来、法の精神を守ると、こんなところに停車(本当は駐車だと思うが)して、積み卸しなんか出来ないはずである。でも現実はやるしかないのである。
駐車、停車に関する道交法の考え方には無理があり、善意のドライバーも違反しなければ積み卸し業務を遂行できない。ところが取り締まられないとなると、罪の意識はどこかへ吹き飛んでしまう。
果たしてこれで良いのであろうか。疑問である。
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2014年07月26日

ここが変だよ道交法その16

こんな条項知ってましたか。
第百十六条  車両等の運転者が業務上必要な注意を怠り、又は重大な過失により他人の建造物を損壊したときは、六月以下の禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
『運転者使用者の義務』の章に規定がなくて、いきなり『罰則』のところに出てきます。
どういう経緯で定めたものでしょうか。
この条文だと、ガードレイル損壊だと罰せられるように思いますが。現実は????
posted by トロント at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ここが変だよ道交法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする