2017年04月14日

効果あるのか交通安全運動

前々から疑問に思っているのが全国交通安全運動だ。
以前は自分と全く関係なかったので、街角のあちこちにテントを張って、老人たちがただ座っているだけの何とも活気のない行事だなと感じていたが、最近、町会の役員をやることになり、その内情に接することとなった。
この行事は内閣府が音頭を取り、新聞社の後援で、小学生まで巻き込んだ全国的な大行事なのだが、その実、クルマ関係者と警察のための行事なのである。言ってみれば、交通弱者には関係のない行事なのである。つまり、町会の老人たちはただ駆り出されてノルマを果たしているだけなのだ。
この運動には、現実には大多数の一般のマイカードライバーは関与していない。つまり、この運動は職業としてクルマを運転するような業界とその周辺の業界が対象なのである。
一般のドライバーには何の通知も来ないのがその証拠だ。
家庭には回覧板が来るぐらいだが真面目に読む人はいない。
だから、一般ドライバーには「安全運動のポスターが張ってあったな」、「交差点に警官が多いな」、「捕まらないように特に注意しよう」程度の注意喚起にしかならない。
そして、その注意喚起は10日間たてば平常に戻るのである。
住民たちがテントのなかにいればまだ良い。テントだけのところも沢山見受けられる。
よしんば、住民たちがテントの中で交通を見張っていたとして何が出来るというのであろうか。
たとえば、クルマに違反があったとしても市民にそれを注意する権限、取締まる権限は与えられていない。
ただ「見ているぞ」という脅しの雰囲気だけである。
匿名性が高く、逃げ足の速いクルマのドライバーに怖れるものはない。
あからさまにこの運動をからかうドライバーも沢山いるぐらいなのである。
その一方で、小学生には交通事故に遭うのは自分の方が不注意だからと教えるのもこの時期である。
こんな運動のどこが必要なのであろうか。
この国は、この運動を70年近く続けてきているのだ。



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2017年04月02日

ヤマトと佐川が交通規制緩和を要望

日経の3月31日朝刊に「高速道路の速度制限緩和を」という小さい記事が載った。
内容は、高速道の大型トラックの制限速度を80キロから100キロに上げて欲しいという政府への要望だ。
その背景に運転手の人手不足がある。
厚労省によれば、大型トラック運転手の年間労働時間は全産業に比べて2割多いそうだ。
速度制限を100キロにすれば労働時間の削減になり、労働力確保につながると主張しているようだ。
さらに、駐車違反の取り締まりを緩和して欲しいという要望もなされた。
5分以内の荷物の積み卸しは駐車違反でないという道交法上の規定があるが、
これでは足りないという事らしい。
配達でクルマを離れるとき、二人乗車、有料駐車場に入れるなどの手を打っているというが、
佐川の例で分かるように取り締まられて身代わりを立てるなどの問題が起きている。
この場合もネット販売の増加と、人手不足が響いているという。
日本郵便のクルマも対象で業界全体の課題だったという。
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この記事で思うのは、トラックの速度を上げれば輸送効率が上がるという考え方である。
もともと、重量の大きい車両が高速で走ると衝突時の被害が大きいという理由で最高速度が下げられていると思っているが、これも制定時の理由が公にされているのを残念ながら見たことがないので、あくまでも推測である。
大体、法が作られたときの精神は国会で問題にならない限り一般には公開されていないことが多い。
実際、大型トラックに速度リミッター設置が制度化される前には、平気でスピードオーバーしているトラックを見かけた。実際に80キロを守れば安心というデータはあるのであろうか。
それにしても、経済効率重視一辺倒で良いのであろうか。
駐車違反の規程については、再三言うように道交法の考え方がおかしい。
貨物の積み卸しで5分以内だと駐車とは定義しないなどと、交通の現場を無視した規定がなされている。
道路を走っているものにとってはそこにクルマが停まっていれば駐車なのだ。
時間が長かろうか、短かろうかそこに意図して停まっていることが駐車なのである。
だから、これも再三言うように、定義をハッキリさせ、取り締まる際の、違反となる基準時間を「駐車停車」の条項で定めるべきだだ。
それにしても、この国の道路構造がクルマ社会に即していないのに無理に規制するとこんな矛盾が出てくる。
ではどうすれば良いのか。
もっと議論が必要であろう。業界の意見ばかり通っていては、これ又問題である。





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2017年03月31日

こんな理不尽な結果が出るとは

認知症で運転の88歳男性不起訴へ 横浜小1死亡事故
朝日新聞デジタル 3/31(金) 3:37配信

 横浜市港南区で昨年10月、集団登校中の小学生の児童の列に軽トラックが突っ込み、1年生の田代優(まさる)君(当時6)が死亡した事故で、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で送検された無職男性(88)を、横浜地検が不起訴処分とする方針を固めたことが関係者への取材でわかった。精神鑑定の結果、男性はアルツハイマー型認知症と診断されたという。

 関係者によると、男性は普段は正常に運転できていたが、事故前の運転中に、どこにいるか分からなくなるなどの認知症の症状が出たとみられる。ただ、過去に同様の経験はなく、地検は刑事責任は問えないと判断したとみられる。

 男性は昨年10月27日朝に自宅を出発。高速道で出入りを繰り返しながら断続的に運転を続け、翌28日朝に事故を起こした。逮捕後の神奈川県警の調べに「ゴミを捨てに家を出たが、帰れなくなった」「どこを走ったか覚えていない」と供述。精神鑑定を受けたあと今年2月に釈放され、在宅での捜査が続いていた。
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刑事責任が問えない人間がクルマを運転することを行政は認めるのか。
こんな事では無罪のクルマ殺人が激増することは目に見えている。
そうしたら、行政はどう責任を取るつもりなのか。
免許の自主返納では防げないことは明らかだ。
被害者両親はたとえ賠償金を貰っても悲しみはは決して癒やされないであろう。
対策は待ったなしだ。
どうする、行政!!



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2017年03月14日

全ては道交法70条に

運転中にポケモンGOを遊んでいて横断歩道上の小学生を轢き殺した運転手に判決が下ったが、余りにも軽い3年半の禁固という実刑だった。
被害者のご両親は憤懣やるかたない思いであろう。
この理不尽な結果を良く考えてみると、その原点は道交法70条「運転者の義務」にあることに行き着く。
その前にもう一度道交法を見てみよう。
道交法は、大きく言って、交通のルールを定めた部分と、免許に関する規定、そして罰則、その他雑則に分かれている。
この、前半の交通ルールに関する部分は、ハッキリ言ってマニュアルだと言って良い。お互い同士事故無く安全に通行できるためにはこのようにやれば良い、と言ったノーハウがずらっと並んでいるのである。
一般に、道交法は取締りのためにあるかのように思われているが、元々は単なるマニュアルなのである。
だから、クルマも自転車も歩行者もこのマニュアルに沿って真面目に行動すればいいのだ。
ところが、当然マニュアルを守らない不心得者が出てくる。だから、罰則が後で付け加えられた訳である。
しかしながら重要なことは、マニュアルには、クルマという危険な道具の運転に関して最も大切な運転時の心構えというものが欠けているのである。
そこで、あとで、65条以降にその心構えなどを付け加えたのだと思われる。
ここには、無免許運転の禁止、飲酒運転の禁止など本来マニュアルにはそぐわない規則が並べられている。
そしてその中に最も重要な70条(安全運転の義務)がある。

第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
   (罰則 第百十九条第一項第九号、同条第二項)
交通犯罪の全ての原因はこの条項を守らないことから発しているのである。どんな事故も全てこの条項に抵触しているといって間違いない。
ところがである。
この条項の罰則は、なんと驚くなかれ

三月以下の懲役又は五万円以下の罰金

でしかない。
ここに一番の問題が潜んでいる。

この続きは後ほど。




posted by トロント at 12:24| Comment(1) | TrackBack(0) | ここが変だよ道交法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

この判決はおかしい

豊中6人負傷 危険運転認めず無罪 「薬の影響と言えぬ」
産経新聞 3/13(月) 14:55配信

 大阪府豊中市で平成27年5月、登校中の小学生の列に乗用車で突っ込み、児童ら6人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に問われた中村恵美被告(51)の判決公判が13日、大阪地裁で開かれ、田村政喜裁判長は危険運転致傷罪について無罪とし、予備的訴因として追加された同法違反の過失傷害罪の成立も認めなかった。
 そのうえで別件の傷害罪のみ有罪とし、罰金30万円を言い渡した。求刑は懲役4年6月だった。
 被告が運転前に服用した睡眠導入剤の影響の有無が争点。検察側は「薬の影響で運転に必要な注意力や判断能力、操作能力が減退していた」と主張していた。
 判決理由で田村裁判長は睡眠導入剤の影響には個人差があり、被告の事故当時の薬の血中濃度は、それほど高くなかった可能性があると指摘。事故直前まで20分以上、被告が信号無視もせず正常な運転をしていたこと、それまで薬を服用しても日常生活を不都合なく営んでいたことを踏まえ、「薬の影響で居眠り状態になっていたとはいえない」と結論づけた。
 予備的訴因の過失傷害罪についても、田村裁判長は検察側が過失として訴えた「眠気」については認められないとし、「事故が何らかの過失により生じた可能性はあるが、検察官は『眠気』以外の過失を掲げておらず、訴因変更を経ずに有罪とすることはできない」とした。
 中村被告は27年5月20日朝、睡眠導入剤の影響で前方注視が困難な状態に陥り、乗用車で登校中の小学生ら6人に重軽傷を負わせたとして起訴された。
 大阪地検の田辺泰弘次席検事の話「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」
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妙な判決だ。
6人重軽傷負わせてたった30万円の罰金だけ。
納得出来ない。
少なくとも過失傷害はある筈だ。
こういう判決が出ることに驚く。






posted by トロント at 16:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記(雑感) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする